冒頭からすんません。
このところ、AXGPの情報を追ってると、ネガティブ方向の情報がすごく目に付くんだよね。
それだけ注目度が上がってきたっちゅーことで、もちろんプラスもマイナスも含めて情報は情報なんだけど、悪いほうのは特になんだかなあというのが多い。純粋な評価じゃなくて、何か別の動機に基づいてるようなやつ。
そういうのは言葉遣いは下品だし、やたら攻撃的だし、本当の「悪い」情報なのかいわゆるヘイトスピーチ的なものなのか分かんないし、にじみ出る悪意にあてられてすっごいゲンナリする。
ほんとウンザリなんだけど、気分を変えていきましょう!
SoftBankの2013夏の新機種発表があって、なんかやたらAXGPについて強調してた。
内容は知ってるというかすでに公表ずみのことばっかりで、前からSoftBank 4Gとして対応機種も発売ずみなのになんで今?って感じ。
それで急にAXGPへの注目度も上がってきたのかな?ということもあるので、これまでの経緯をサラッとおさらいしてみよう。
当初、WILLCOMが開発したXGPは、WILLCOM自身が展開していく計画だった。
しかしWILLCOMは経営が思わしくなく、会社更正法により再建を目指すこととなり、SoftBankが出資するとともにXGP事業はWILLCOM本体から分割され、新たにWCP(Wireless City Planning社)が設立された。
それと前後してXGP規格は高度化され、TD-LTEと完全互換を持つに至った。これが現在のAXGPである。
AXGPはWCPにより展開され、SoftBankはAXGPをMVNOでSoftBank 4Gとしてサービス展開。 2013/3月には、全国カバー率92%(政令指定都市を100%カバー)と、当初展開計画を実現した。
だいぶはしょったけど現時点までの経緯はこんなところ。
んで、この経緯について、SoftBankが札ビラでWILLCOMからXGPを奪った。AXGPは名ばかりで、別規格であるTD-LTEに差し替えられた、という話が流布されちゃってる。
でもそれって、はっきりいってただの風評だよね。
WCPでAXGPを推進してんのは、近氏をはじめとする、元WILLCOMで旧XGPを推進してきた人たちだし、事業にも体制にも規格にも連続性があるもん。
煮え湯を飲まされてXGPを捨てざるを得なかったとかいう説もあるけど、そう確信できるような話は見聞きしないし、確証はないというのが現状の認識。
なら、WILLCOM時代から培った変態的技術力で、TD-LTE100%の互換性をXGPに持たせることに成功した、って説でもいいよね。
どっちも推測だし信じたいほうを信じれば良いという話でしかないから、自分としては断然後者を信じたい。WILLCOM大好きでWILLCOM時代からXGPに期待し応援してきた自分としては。
さて、直近の状況としては。
上で書いたSoftBank発表会でのAXGP推し推しの話は、Sprint買収へのアピールって面もあったのかな。
Sprint子会社のClearWireは、同じ2.5GHz帯を持っててそこでTD-LTEを展開することを表明ずみ。
そこにAXGPのいろんなノウハウが役に立つよ、と。
AXGPの設備はHuawei製が多くて、アメリカからHuawei排除されたけど?ってのもあるけど、こないだの決算説明会のあとの英語プレゼンで孫社長が「他ベンダのを使う、既設設備も交換する」って言ってたから問題なし。
ん?既設設備?もう入り込んでなんかやってんすかね?
まあ、ライバルのDishがいろいろとしょぼいんで、買収は成功するんじゃないかなー。
そしたら、TD-LTE≒AXGPの採用が広がってスケールメリットが出てくる。
スケールメリットといえば、ChinaMobileも2013年中に複数都市で展開を開始するそうだし、台湾FITELなんかははっきりとXGPを採用するっつってるしで、どんどん広がっていくことはもはや確定事項で、WCPにとってもメリットが享受できそう。いいですな。
そういや、最近の技適で、京セラのAXGP+3G+PHSな端末が通過したって話もあるね。
いよいよWILLCOM CORE 4G(仮称)(←勝手に(笑))スタート?!
構成的にスマホだけど、個人的にはAXGP対応PORTUS後継希望です!ぜひよろしく!
で、これからの話。
XGP ForumではすでにXGP3.0規格が出来上がってるみたい。内容がまだ公開されてないからよく分かんないけど、「WG Joint Meeting with TDIA」(http://www.xgpforum.com/new_XGP/ja/topics/2013_Joint_Meeting_with_TDIA/2013_Joint_Meeting_with_TDIA.html)によると、
新仕様XGP3.0(TR: Technical Reference)が審議・承認されました。新しいドラフト仕様V3.0は、キャリアアグリゲーションに関する仕様、およびTWGメンバーによって提案された独自機能が含まれています。ってーことで、CAについては総務省の委員会でもやってたし、近いうちにARIBの規格会議にのって正式に改訂されることになるんだろう。
CAといえばLTE-Advancedの仕様。これで名実ともに4Gになっちゃうね。
つっても、CAするにしても、今持ってるうち使ってない10MHzは2014年いっぱい使えないし、追加割り当てももらえるかどうか、もらえるとしてもいつかよく分からないので、すぐにははじめらんなそうだけど。
ほかにも、WCPがリクナビでAXGP関連で求人してたり(SoftBank Mobileとして募集、WCP出向だそう)、開設計画を達成した3月以降もWCPのHPによるとメンテナンス作業をかなり頻繁に実施し続けてたり、基地局数の増加ペースは全然衰えてなかったりと、AXGPに対する本気のやる気みたいなものがひしひしと伝わってくる。
ますます今後の展開に期待!
とりあえずAXGPのこれまでとこれからはこんな感じでした。
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