各社次世代高速データ通信の速度について、調査結果が公開されたのでいろいろ考察してみる。
トピックス2012年8月28日 | ICT総研 市場調査・マーケティングカンパニー
http://www.ictr.co.jp/topics_20120828.html
結果を引用すると以下の通り。
docomo Xi
→下り4.43Mbps/上り2.85Mbps
UQ WiMAX
→下り5.51Mbps/上り4.12Mbps
SoftBank 4G
→下り15.28Mbps/上り4.62Mbps
EMOBILE LTE
→下り9.90Mbps/上り7.01Mbps
単純に結果だけ見ると下りはSoftBank 4Gが、上りはEMOBILE LTEが圧勝しているように見える。
でも、元のスペックが違うから、単純比較しても意味なくね?とか思った。
先の資料によると、今回測定したそれぞれの最大値は以下の通りとのこと。
docomo Xi
→下り37.5Mbps/上り12.5Mbps
UQ WiMAX
→下り40.0Mbps/上り15.4Mbps
SoftBank 4G
→下り76.0Mbps/上り10.0Mbps
EMOBILE LTE
→下り75.0Mbps/上り25.0Mbps
これらの値から、測定結果が最大値のどのくらいの割合出てるかを計算すると次のようになる。
docomo Xi
→下り11.8%/上り22.8%
UQ WiMAX
→下り13.8%/上り26.8%
SoftBank 4G
→下り20.1%/上り46.2%
EMOBILE LTE
→下り13.2%/上り28.0%
こうして見ると、なんだかSoftBank 4Gが下りも上りも断トツ感。
現時点で、次世代通信規格の中で実力ナンバーワンヌと言っても過言ではないと言えなくもなさげな雰囲気である。
いやいや、実力っちゅーか、単に契約者数が少なくて回線が混んでないから速いんだろう、とよく言われているが、その面ではどうか。
SoftBank 4GはWCPのAXGPのMVNOで、
WCPによると、AXGPの2012/8月時点の契約者数が261,400だそうな。
UQ WiMAXが同じくらいの契約者数だったのは、2010/7月ごろのことだ。
そのころの速度に言及している記事を探してみた。
ASCII.jp:一皮むけたWiMAXを使って通信コストを抑える技|柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」
http://ascii.jp/elem/000/000/536/536672/
この記事によれば、そのころのUQ WiMAXの実効速度は5~9Mbpsだそうだ。
昔(20数万契約の時)は9Mbps出てて、現在(300何十万契約)は5Mbpsくらい。
そう考えると、AXGPも、300万契約いったら15Mbpsが8Mbpsくらいまで落ちるかもしれない。
だとしても、AXGPの、実効速度面での優位性はなかなか覆らなそうだ。
AXGPはこの先、
規格上の最大スペック下り110Mbpsのデバイスをやっと出したり、
2014年ごろには10MHzの帯域が追加で使用できるようになったりなど、
まだまだ伸びしろがあるのが面白いところ。
今後もAXGPの動向から目がはなせません。
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