2011/12/04

XGP終了→AXGPに専念、を問題視する意味って?

はい。
(A)XGP運営会社であるWireless City Planningから、XGP終了のお知らせが出てきた(http://www.wirelesscity.jp/ja/news/info/2011/pdf/20111201.pdf)。
で、このお知らせに対し、例のごとく、いやそれは誤解だというような論調が非常に多い。むしろ確信犯的に、故意に誤解(それはもはや曲解)し、誤解に基づく情報を積極的に拡散しようとしているのでは?と思えるような内容ばかりだ。
AXGPに期待し応援している身としては、まったくもって残念な状況である。
まったくもう。

というわけなので、誤解と思える内容について指摘していきたいと思う。
よくある論調の趣旨は「ほらみろXGP終了ってことは、やっぱりXGPとAXGPは互換性のない別物なんだ」というものだ。

改めて示すのも気が引けるが、以前にこのブログで示した通り、XGPとAXGPの仕様・規格は同じものだ。同じと言うと少々語弊があるが、ある時点の仕様に基づくサービスがXGPであり、その仕様を拡張し高度化した仕様に基づくサービスがAXGPである。要するにバージョンアップ版であり、仕様には連続性がある。当然、仕様面では互換性は確保されている。

え、嘘じゃん互換性ないじゃん、と思われると思う。
だってXGP基地局−AXGP端末で通信できないんでしょ?
確かにそれは事実だ。

が、それは実装の問題であり、互換性云々とはちょっと違う話だ。
別の規格で例えるなら、XGPはW-CDMAであり、AXGPはHSPAと言ったところだろうか。
W-CDMA端末であっても、HSPA未対応端末じゃHSPA通信はできない。当たり前だ。
でも、だからといって、W-CDMAとHSPAは互換性ないんじゃん、とは言わないではないか。
そりゃそうだよW-CDMA基地局−HSPA端末間で通信できんだから、そういうのが互換性って言うんだよ。
そうだよね。
でもそれは、HSPA端末がW-CDMAモードの通信もできるよう実装されているからに過ぎない。
実装の問題でなく互換性がないということを示すならば、AXGP端末をどう実装してもXGP基地局と通信できないということを示す必要があるだろう。だが、そのようなことを示すことは不可能だ。仕様書から明らかなんだもん。

ははは、じゃあ実装すりゃいいじゃん言い訳じゃん。
はい。
なぜそういう実装としないか。
それは、XGPが普及してるわけじゃないので、わざわざそのような実装とするメリットがないからだ。
もし、XGPが一定以上普及していたら、ある日突然XGP終了とかできるはずなく、移行措置な観点からも両対応せざるを得ないだろう。が、今回はそういう状況ではない。XGPはごく一部のエリアでのモニターサービスを実施していた段階であり、一気に終了してもまあ許されるような状況だ。
AXGP基地局や端末でわざわざXGP互換実装するよりそっちのほうが良いという判断に、批判の余地などないように思うのだが。

ちょっと状況を整理してみよう。
冒頭のお知らせによると、2012年1月31日までは、XGPは稼働していることになる。
一方、AXGPは、2011年11月1日から稼働開始していることになっている。
また、お知らせでは、XGPユーザに対しAXGPモニターサービスを提供可能とある。
つまり、現状、XGPとAXGPは併存で稼働しているのだ。
もし本当に互換性がないとしたら、XGPとAXGPを同時に稼働させることができるものなのだろうか。
このことからも、互換性がないという理屈がちょっとよく分からないのだ。
それでもなお、そういう意見だという人がもし身近にいたら、詳しく解説して欲しいと思う。

と言うか、そういう論調を見ていると、どうも、ソフトバンクなんかだいっきらい!な人が、その感情そのままにAXGPに対しても否定的に見ているだけのような気がしてならない。
私はそんなの抜きにAXGPを見ているつもりだ。
ソフトバンクを持ち上げたり落としたりなんていう意図はまったくない。
その上でずっと言っているようにAXGPに期待し応援しているので、不当と思えるほどAXGPに否定的な論調を見聞きするのは、本当に本当に心から残念でならない。

AXGPってそんなに駄目ですか?

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