2013/03/17

WiMAX2.1に対する誤解

前々回前回
「WiMAX2.1とAXGPの技術的条件が同じってわっかんないな~」
ということを書いた。

けど、その話には誤解があったというか、理解があいまいになってる部分があった。

まず
「WiMAX2.1は従来WiMAXとTD-LTEとに互換性がある規格である」
これは正解。
でも、
「WiMAX2.1であれば、従来WiMAXともTD-LTEともつながる」
これが必ずしもYesじゃない。ここの理解があいまいになってしまってた。

どういうことかを以下に書いていく。

前々回、前回と取り上げた総務省の会合の続報が公開された。
総務省|情報通信審議会|情報通信審議会 情報通信技術分科会 携帯電話等高度化委員会 BWA高度化検討作業班(第14回)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/policyreports/joho_tsusin/keitai_koudoka/bwa/02kiban14_03000259.html

前回まで疑問に思っていた「WiMAX2.1とAXGPとは技術的条件が同じ」が正式に認められた様子(正確には「AXGPがWiMAX2.1を含む」ということらしい)。
掲載資料を見ると、従来WiMAXとWiMAX2.1との干渉検討とかやってたりとか、従来WiMAXとWiMAX2.1とでは技術的条件がイコールでも包含関係でもないとか、疑問は深まる一方。
わからないわからないと資料を二度見三度見してて、はたと気づいた。

規格名としての「WiMAX Release 2.1」と、
TD-LTEと互換性がある規格「WiMAX Release 2.1 Additional Elements」とは
別物なのね?

ここを混同してたからわかんなかったんだと、やっと理解した。

後者のWiMAX2.1AEは完全にTD-LTEそのものな規格で、前者のWiMAX2.1は従来WiMAXとWiMAX2.1AEをひっくるめて総称した規格名なのだ!!

で、前回まで疑問視していた部分は「WiMAX2.1AEはAXGPに含まれる」という話であって、言い換えると「TD-LTEはAXGPに含まれる」という話になって、そう考えるとそりゃそうだという話でしかなかった訳。
混同して、「(従来WiMAXとの互換性を含めた)WiMAX2.1がAXGPに含まれる」って言ってるのかと誤解しちゃってたから理解不能になってしまっていたのであった。

今回の資料中にある以下の図に、明確に示されてる。
この図、前も見たことある気がすんだよなー。
でも理解しきれてなかったなー。こんなにはっきり示されてんのに。
あああ。


なんかいろいろすみません。

そう考えると、
UQは手持ちの30MHzをWiMAX2.1にマイグレーションすればいいじゃんと個人的には思っていたけど、上記理解のもと解釈するとそれは「既存WiMAXの帯域を削ってあいたところにTD-LTE入れろ」ってことだから、まあそりゃ無理だよね。
現状のWiMAX網の状態とか、TD-LTEとの間の干渉とか同期とか考えると。
そりゃ追加で20MHzもらって、そこにWiMAX2.1AE(=TD-LTE)だけ導入するしかやりようがないわ。

なので、
従来WiMAX端末はWiMAX2.1網につながるか?
→たぶん、WiMAX2.1網は、WiMAX2.1AEしか展開しないので、たぶんつながりません。

WiMAX2.1端末は従来WiMAX網につながるか?
→従来WiMAXとWiMAX2.1AEと両対応の端末であればつながります。多分そうするんじゃね?

ってー感じですかね。

ほかに同じように誤解してる人なんていないかな?俺だけ?

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