2011/11/24

AXGP:Wireless City Planningの四半期報告書が更新されてたので

AXGP事業者であるWireless City Planningの「二・五GHz帯の周波数を使用する特定基地局の開設計画の認定に係る四半期報告書」が11/21付で更新されていた(http://www.wirelesscity.jp/ja/business/index.html)。
これは、四半期ごとに総務省に提出することが義務づけられている、該当期間の進捗状況などを報告する資料である。
内容は、ざっくり言うと「計画通り進めてまーす」ってなもんで、特段注目すべき部分ははっきり言ってない。
が、自分のように「AXGPって自律分散するのかしらどうなのかしら」ということが気になって気になって仕方がない奇特な人間にとっては、目を引く記載があったりする。
それは、以下の2点が明記されていることである。
・XGP規格バージョン2(ARIB STD-T95 Ver2.0)準拠の高度化XGPを採用する予定であること
・自律分散機能、マイクロセル方式、アダプティブアレイアンテナ技術を採用する予定であること

まず1点目の「XGP規格バージョン2(ARIB STD-T95 Ver2.0)準拠の高度化XGPを採用」との点。
当たり前と言えば当たり前なのだが、ネット上の論調を見てるとどうもここが根本的に誤解されているような気がしてならない。
XGPは捨ててTD-LTEへ!AXGPとは名ばかり!という論調ばかり目立つし、前回記事(http://icktty.blogspot.com/2011/11/axgp.html)で上記仕様書を見たことを書いたけど「もうXGPとは別物なのにいまさらXGPの仕様書見てどうすんの」的な空気が漂っている。
でも、それは誤解だ。
前述のごとくXGP規格を採用しておりTD-LTE規格を採用しているわけではないし、その抜け道のために規格をねじ曲げすり替えたんでしょ?と思われる向きもあるかもしれないが、その内容は、XGPを捨てTD-LTEそのものにすり替わっているということはなく「TD-LTEとの互換性を確保できるようにXGPを拡張した」と解釈するほうが相応しいものだ。
え?何が違うの?という点は以前このブログで考察した通りなので省略。

2点目の「自律分散機能、マイクロセル方式、アダプティブアレイアンテナ技術を採用」の点は、以前からこのブログでいろいろ推測していたものの、自分でも期待しながらも疑心暗鬼していた点だったので、はっきり書いてあって「やっぱりね」半分、「おお本当かよ、おいー」半分といった複雑な心境だ。
淡いあわーい漠然とした期待が、やや現実味をおびてきたというところだろうか。
あーなんかワクワクしてきたー!!

と、ここまで書いて、多分だけど、
「あー予定でしょ予定。そんなのその通りになんかやるわけないよ(笑)」
「そんな報告書どうせ嘘ばっかだよ(笑)」
という声が聞こえてきた。ような気がした。といった予感がする。
まあ、そうかもしれない。
でも、一応、公的な資料だし。
他に情報もないし。
信じていい。よね?
ねえ?

ここまで期待させといて(勝手にしてるだけだが)、やっぱ違いますーってなったらさすがにもう見限るが、まだまだ見限り時ではないかなと思った次第。
AXGPがんばれえー。

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